神秘的なものすら感じる
廃墟に心を奪われてしまうのは、きっとそこには静止したままの時間が存在するからなのだと思います。この本を少し前に見ましたが廃墟というもの・・・いや正確には「廃墟」とよばれる存在になってしまった建物達や内部の空間に私は神秘的なものすら感じます。しかし廃墟には危険もいっぱいなのでこの本だけで満足したほうがよさそうです。
廃墟本のベンチマーク的存在
私がおととしくらいに廃墟に興味を持つようになり、最初に買ったのがこの本であった。
この本は、廃墟探索初心者に対して、廃墟探索の際の注意点などをまず最初に警告してあり、その後、私も何度か色々な廃墟を訪れた際にはとても参考になった。
また、廃墟物件に対しては、細かな住所まではあえて表記していないし、その物件名も表記していないものが多いが、廃墟がやたらに遊び半分で訪れて悪さをする者や、破壊行為をする者が実際に多い事を鑑みると、しごく当然の事であろう。しかし、物件名や住所が分からなくても、それを地図などで推測して、探訪するのが(不謹慎ではあるが)廃墟探索の楽しみのひとつだろうと思う。
ただ、この本は、白黒写真が多く、写真撮影で美しく廃墟を撮影したいという向きにはややおススメしがたいので、とりあえず廃墟探索初心者が購入して、撮影をするといった次のステップには別の写真集的な本を購入すると良いだろう。
また、説明で書かれている文章は独特の書き方をしてあるので、他書に比べて、結構勉強になると思う。
廃墟探索は危険ですね
全国45箇所の廃墟を紹介。監修者の栗原さんは幼少の頃から廃墟の魅力に取り憑かれ、300件以上にものぼる物件を探索しているという。個人的に本書を見て読む限りでは、やはり物件の歴史に興味がいく。ある埼玉の精神病院探索では、「知的障害ゆえに犯罪を繰り返し病院送りにされた患者などの切ないドラマがつまる精神鑑定書や、何気なく取ったカルテが院長のものだったという偶然・・・」など、レポートとしておもしろい。 写真はモノクロが中心なので残念だが、カラーも何枚か載せてくれてます。 4ページ目の「軍艦島」のカラー写真は良いですね。
確かに「歩き」方の本
この本を読むことによって、むしろはっきりするのは、赤瀬川源平らのトマソンや路上観察学が(あれでも)唯物的だったということであろう。かれらは、「物件」とその物質的側面を通じてのみ向かい合っていた。かれらは、その「物件」の素性や出自が少しは気になるものの、それを本質とはしていなかったのだ。だから、それは芸術でもありえた。一言で言えば「あっさり」していたのだ。 それに比べると、この本はあまりにも「しつこい」。 この本は、「物件」の歴史、出自にあくまでもこだわる。むしろ、構造物としての建物については、その劣化の具合程度しか気にならない。つまり、ハードよりソフトに焦点が当てられているのだ。それだけのことで、赤瀬川らが芸術でものあり得たのに対し、じつに3面記事的な覗き見趣味的なスケールの狭さになっている。 そして、赤瀬川らが自らの対象を明らかにしよう、つまり、何を見なければならないのかを明らかにしようとしたのに対し、この本では、それが示せていない。廃墟で、何を見るべきかを提言できていない。廃墟の楽しみ方を啓蒙できていない。好きな人に分かれば良いという「オタク的」な本である。 廃墟の「見方」がかかれていない、けだし「歩き方」の本である。
ちょっと寂しい懐かしさ
子供の頃、家族で行ったレジャーランドが出ていたのです。朽ち果てた様子に 往時の思い出が重なって泣けました。
イーストプレス
廃墟の歩き方〈2〉潜入篇 廃墟探訪 ニッポンの廃墟 廃墟本 The Ruins Book 廃墟紀行
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