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昭和天皇語録 (講談社学術文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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喜びも悲しみも国民とともに
近年でも、特定の政治的立場が天皇陛下のお立場やお言葉を恣意的に引用して、自らの都合のよいように利用とする傾向が見受けられるのはきわめて由々しいことで、遺憾である。民主主義、立憲制の下では、慎重でなければならない。
本書では、昭和天皇のお言葉について、その即位から昭和の終焉まで、丹念に余すところなく収録している。常に国民や国家、ひいては世界の安定と平和にいたるまで気遣われているのがよくわかる。解説もついているので、その背景も理解しやすい。
むろん、生の声であるので、中にはユーモアあふれるものや、政治的に悪意のもとに利用されるのではないかと心配になるものあるが、それらも含めているのが学術的に誠意ある態度であり、また一人の人間としての昭和天皇の魅力になるのであろう。
特定の政治的立場からではなく、実証的な記録として、また昭和天皇の人柄のしのぶための一冊である。
20世紀の名君「昭和天皇」の生の声
進歩的文化人や天皇制批判の方がお読みになれば不愉快極まりない本かもしれないでしょう。あるいは、必ずしも饒舌ではなかった陛下の言葉尻を捉えて、ある一定のネガティブな結論を導こうとする材料になるのかもしれない。
しかし、ほかでも書いたが、昭和史を丹念に見ていった場合に、昭和天皇は、皇太子時代のイギリス留学で「君臨すれども統治せず」というイギリス王朝の伝統を学び、大日本帝国憲法をゆがめて捕らえれば全権の独裁者たりえたのに、自制的であられた。2・26事件でこの禁を破って自ら反乱軍制圧を指示して以来、それが、結論として正しくても、立憲君主制では「違反」と考え、以後、最も反対していたアメリカとの開戦にも、明治天皇の御歌を二回詠まれて、さりげなく意思表示するにとどめ、自己の意に反した開戦の詔勅を発した。その後、終戦のご聖断で再度禁を犯したが、これは結論において極めて正しかった。
このように天皇としての発言には、戦前は特に真意とはなれたところがあった。
戦後の記者会見や、何か大きな事件があったときのご感想を述べる天皇のお言葉のほうが、「人間天皇」の真意として捉えられるべきものと思う。
若干編集が不均衡であるが、それは、素材が限定されていたから仕方ないであろう。
昭和天皇誕生日に
戦争責任ありの証明に有効
やっぱり彼は人間の心など持たない恐ろしい人物だったことを実感した。 <戦争責任を言葉の綾>と言いきったのには呆然とする意外にはない。
日本の象徴たる天皇
今なお、昭和天皇の戦争責任を云々し、それに伴う形で天 皇不要論或いは天皇制廃止を声高に主張する人たちが一部で 見受けられる。言論の自由を盾にした破廉恥な言動と言わざ るを得ず、同じ日本人として大変に不愉快で恥ずかしい思い をなさっている人もさぞ多いことだろう。 そのような反天皇論者に真っ先に読んで欲しいのが、この 書である。 皇室が余りにも身近になり過ぎたせいか、その本来の高貴 さが忘却せられ、皇室を敬う心など今や廃れてしまったにも 等しい。しかし、現行憲法上、天皇は日本の象徴であって日 本国民統合の象徴とされているのにはわけがある。それは、 天皇や皇室が日本人が誇るに足る存在であるという、考えて みれば至極当然のことである。 本書からは、昭和天皇のお人柄がひしひしと伝わって来て、 思わず身震いしてしまうほどである。天皇不要論など、殆ど 検討するにも値しないような馬鹿げた茶番だということを能 く思い出させてくれる。
講談社
昭和天皇独白録 (文春文庫) 陛下の御質問―昭和天皇と戦後政治 (文春文庫) 昭和天皇・マッカーサー会見 (岩波現代文庫) 昭和天皇 (PHP新書) 裕仁天皇の昭和史―平成への遺訓-そのとき、なぜそう動いたのか (Non select)
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